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中国から見た中国と日本の違い

中国ニュース:社会

中国で投獄5年、元記者が再起の書、理解ある日本で個展を…。

 中国で地方政府の批判記事を書いたために約5年間投獄され、「ジャーナリスト保護委員会」(本部・ニューヨーク)の国際報道自由賞(2001年)を受けた元記者、姜維平氏(52)(遼寧省大連市在住)が、書道を通じた“政治抜き”の日中交流を呼びかけている。

 出獄後は書の才を生かし再起を図ってきたが、過去の経歴が障害になり、生計を立てられるまでには至っていない。「書に理解のある日本でぜひ個展を」と夢を語っている。(中国遼寧省大連市で 加藤隆則)

 姜氏は元新華社通信記者。香港紙「文匯報」の東北代表を務めていた1999年、大連市政府の不正を告発する記事をペンネームで香港誌に公表し、2000年12月に国家安全当局に拘束、国家秘密違法提供などの罪で懲役6年、政治権利はく奪3年の判決を受けた。海外から「不当弾圧」と批判を受け、胡錦濤・国家主席の訪米を前にした06年1月、刑期を11か月短縮され釈放された。

 出獄後は、同市内で書画店を開く一方、国内の各種書道展に出展。8月には、唐代の書道家・欧陽詢の生誕1450周年を記念した書画展で、自作「和諧(調和)」が応募1万6000点の中から金賞に選ばれ、地元紙にも紹介された。

 姜氏は、自身の“筆禍事件”について「中国では封建意識が依然根強く、言論の自由にはまだ長い道のりがかかる。ただ100年後には社会が進歩し、私の事件も笑い話になっているだろう」と語る。獄中で中国の王朝史「二十四史」などを通読し、思索の末にたどりついた心境だという。

 「自分には何ら政治的な背景はない」と強調するが、「元政治犯」が再起を図る道のりは険しく、今春、書画店も資金難から閉鎖に追い込まれた。「日本には中国の書を理解する多くの友人がいるはず。残りの半生は過去を切り離し、毛筆を通じて自分を表現していきたい」と話している。

 中国では、各地方ごとに共産党がメディアを監督するシステムが確立され、地方政府が不正を隠ぺいするため記者を弾圧する例も多い。「ジャーナリスト保護委員会」によると、昨年12月現在、中国で報道活動を理由に収監されている記者は世界最多の31人。出獄後も社会復帰は極めて困難で、不遇のまま過ごすケースがほとんどだ。


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