中国政府は現地への調査団派遣を決めるなど実態解明に乗り出したが、後手に回った胡錦濤政権への批判も招きそうだ。
山西、河南両省で十六日までに五百五十八人が救出されたが、強制労働者は未成年者だけで千人以上といわれ、まだ多くが山間部の窯に監禁状態とみられる。山西省政府は十五日、十日以内にすべての強制労働者を解放させるよう各地の役場に命じたが、農村の役人と労働者を連行した業者の癒着も指摘されている。
中国紙、南方週末によると、最近救出された少年(17)は河南省鄭州市の駅前で薬を飲まされて誘拐された。窯では夜も鍵を掛けた部屋に閉じ込められ、逃げようとして監視人に暴行され障害者になった者もいた。少年は「監獄のようだった」と振り返った。
別の少年はいったん解放され帰省する途中で、現地の労働局職員に再び別の窯へ行くよう指示された。
同紙は、未成年者を連れてくる人身売買業者、買い取る職人頭、窯の経営者が連携、専門的な人材供給ネットワークがあると指摘。未成年者は従順で監視しやすいため標的になっていたという。
雑誌「民主と法制」は昨年から陝西省住民が被害にあった河北省臨西県の窯での強制労働事件を報道。陝西省のニュースサイトによると、この窯では「いい仕事がある」とだまされて窯に連行された少女が性的行為を強要されていたという。


